本
ホンダ生産システム ホンダの生産や技術開発の歴史がわかる本。 父親が自転車修理屋だったようで、幼いころから鋳物とかを見ていたらしい。 (1940年代後半)トヨタの下請けで、ピストンリングを作っていた東海精機(現在もある会社)時代の話も書かれている。そ…
製品開発方式の続きで、トヨタ生産方式に関する本をいくつか読んでみた。ふと思うと、製品開発と生産そして販売は、すべてうまくいかないといけない気がしてきた。半導体産業だと、チップの設計と製造は2つに分かれている。しかし、Intelのような強い企業は…
トヨタ販売方式 トヨタの元副社長が書いた本。いろいろ参考になる。たぶん、一企業を生産方式だけで見ては一面的でだめな気がしてきた。 表面的に同じ仕組みを真似しても、それが本当に根付く企業風土がなければ、なかなか生きてこないものです。 仕組みづく…
中国産業関係の本 中国製造業のアーキテクチャ分析は、2005年ごろに書かれた本だが示唆があり面白かった。 中国は、オープンアーキテクチャ、大量生産、単能工に強い。これは、農村から3年期限で出稼ぎに出ることが出来ることが影響しているらしい。このため…
エネルギーの文明史が俯瞰できてよいと思った。再生可能エネルギーはコストが高く環境負荷も高いことから、使うにせよ長所短所をわきまえて使っていこうというお話である。再生可能なエネルギーとしては、水力、風力、太陽光発電等を取り上げている。そして…
トヨタ生産方式は、有名なためかいろんな本が出回っている。一方、トヨタ製品開発方式は、まだまだ知れ渡っているとはいえない。とはいえ、その生産性がGMの4倍近いと聞いたら知らずにはいられないのでちょっと探してみた。 一つ目は、1997年なのでトヨタ生…
ひさしぶりに"Linuxのブートプロセスを見る"が出たので購入した。前は、32ビットベースだったが、今回は64ビットベースになっている。10年ぶりの本なのでカーネルやブートローダは、Fedora17(kernel-3.3.4)ベースに更新されている。参考までに、RHEL6(kernel…
いくつか中国語の本を読んでみたので、その感想など。まあどの分野でもそうだが10冊ぐらい読まないと、そこそこ詳しくはなれない。 学習法 中国語の学び方 発音よければ半ばよしとか、いろいろな名言があふれている。大作を狙わない等研究生活にもいろいろあ…
iPS細胞についていくつかの本を読んでみたのでメモ。順番としては、入門から初級までといった感じ ひろがる人類の夢 iPS細胞ができた! 文科系を含めかなり幅広い層が楽しめるのではと思う。ただし、聞き手の記者が書いただけあって、専門用語とかはほとんど…
日本の大学のMBA関連の先生が書いた大学生向けのアントレプレナーシップの入門書である。 大学生向けとあって、現在の起業状況(日本の起業率が低い)から起業して株式公開までの道筋を、220ページ程度で簡潔かつ丁寧に説明している。このため、体系的に学ぶた…
いろんな事例を元に、逆転の競争戦略を説明している。この本では、リーダ企業は、いろんな企業から目標にされるので、かえって生き残りにくいというところが主張である。そして、3種類に分類して、攻略方法が説明される。出来るだけ上位の機能で、実装に依存…
この本は、かなり基本的なところから、最新技術のところまで書いてあり、大変参考になった。たとえば、Excelでは何故だめなのかから始まっているにもかかわらず、最後はNoSQLの話まで言及している。とはいえ、もともとの話が、Linux上のMySQLの話をベースに…
会計でわかったこといくつか。 チェックポイントを一つ一つあげて、全部で37ポイントを説明している。まとまっていてわかりやすい。財務諸表3表を学習することの重要性が良くわかる。また、規模が利く業種は意外と少なく、単純に規模を追えば利益が出るわけ…
この本は、技術開発の側面ではなく、それ以前の文化面(企画面)の開発に焦点を当てて説明している。そのために、大戸屋が何故一階にないかとか、ハーレーダビットソンが日本市場に受け入れられるようになった経緯とか、小林一三の事例等を引いて巧みに説明し…
ふと思いついて、コンピュータネットワークの良い資料は無いものかと、探してみた。簡単には、スタンフォード大学のCS244がよさげに見える。 http://www.stanford.edu/class/cs244/2011/ しかし、それでも知らない話がありそうなのでCS244で紹介された本など…
東大のアイソトープセンター長の児玉教授による本。どんな主張をされているか気になって読んでみた。 要約すると、以下のように思える。 放射線被爆による発病は、複雑な要因が絡むので、数十年たってみないと真実はわからない。しかし、わかったころには、…
米国大学の計算機科学の授業を見ていたらみかけた。2冊構成の本で、前半部分は、すでに出版されている。しかし、後半部分は、PDF形式で配布されているのみ。計算機システム設計の原理を書いた本といえばそれまでだが、いろいろと役に立ちそう COS-518 Inform…
今更ながら、アンドリューグローブのインテル戦略転換(パラノイドだけが生き残る)(原著は1996年)をよんでみた。 この本は、同氏の経営経験およびスタンフォード大学経営大学院(MBA)での数年に渡る授業経験により書かれた。大学院での数年にわたる授業経…
技術の進化を、いろいろな技術を例にして、調べた本。技術の歴史を俯瞰するには役に立つ。 ゼムクリップとファスナーについては、特許も引用されており、たかがクリップとはいえ、100年近くいろいろと研究されていると感心した。 とはいえ、大規模構造物とし…
おなじみサムソン電子の製品開発プロセスのここ20年の進展について、説明している。 1990年代には、製品開発プロセスそのものが無かった会社が、ここまで追いついてきたという話である。韓国は、財閥解体等のIMF経済危機を乗り切って、危機感をバネにここま…
起業の際の注意などを、体系的にまとめた本。 キャズムなどやS字曲線などが紹介されている。 既存企業の学習効果(カイゼンというべき?)や規模の経済に要注意 ソフトウェア製品の場合、ネットワーク外部性を考慮すべき等々考え方を整理するのに役に立つ。 と…
WindowsやInternet Explorerの設計(とくにユーザインターフェース)に携わった技術者の書いた経験談。1986年から2000年までのマイクロソフト在籍中の話を主にした本である。ビジネスと技術を橋渡しする立場の顔がうかがえて面白い。 User Experienceを「おも…
何事も、極めた人の話は、大変参考になる。その意味で大変参考になる本であった。さらに、理系の観点でいうと野口英世を取り上げたという意味でポイントが高い。さて、この本は、、1998年から1999年にわたる中央公論の連載をベースにまとめた本である。そし…
同一Webサイトへのアクセスは、秒単位でやってはいけないという記事を見て回っていたら、面白いサイト発見。ニュースはつまらなかったけど、このサイトは使える。 カーリル | 日本最大の図書館蔵書検索サイト しかもREST対応なので、JavaScriptなどさまざま…
渋滞学といっても、交通、ネットワーク、お金など多岐に渡る渋滞の話を、離散数学と実証の観点から解明している。従来からの渋滞を分析する理論としては、待ち行列理論があったが、人の実際の動きの緩慢さが入っていなかった。この影響を考慮に入れて、離散…
日本語では、初めてのJRuby紹介本だったのかな? 数年前のRubyの状況などまったく知らなかった僕には、Rubyの歴史が参考になった。とはいえ、最近のIronRubyの状況など、OSSも栄枯盛衰が激しいのはあい変わらず。 さて、本書ではJRubyに独特の話として、 Rub…
今頃、とろとろと読んで読了。この本はなかなか良い本であった。一言で言うと、技術力だけが勝負になる時代は終わり、ビジネスモデルとセットの三本技[事業開発戦略、研究開発戦略、地財戦略]で一本になる時代が到来しているということになるのであろうか? …
欧州研究計画FP7の一環で、専門家の委員会で作られた報告資料である。 全体で70ページ程度 http://cordis.europa.eu/fp7/ict/ssai/events-20100126-cloud-computing_en.htmlとりあえず、読んでみた印象。 欧州らしく、産業を構築するにはどのような研究が必…
それなりの構成の文章を書くために、お役所が書いたので参考になるかもしれないと思って、読んでみた。しかし、ぱらっとみると要件がまったく異なることに愕然とした。この本って、外国語や漢字の送り仮名などの表記の一覧集であった。うーん、ミクロな文の…
上の本では、文章構成の話がないといった。では、どんな本にあるかと言うと、こんな本ぐらいしか思いつかない。この人は、工業英検などテクニカルライティングで有名な方だが、実用文書の書き方でも本を書いている。英文メールで先方に意図が間違って伝わる…