エネルギーの歴史

  1. エネルギーの文明史が俯瞰できてよいと思った。再生可能エネルギーはコストが高く環境負荷も高いことから、使うにせよ長所短所をわきまえて使っていこうというお話である。再生可能なエネルギーとしては、水力、風力、太陽光発電等を取り上げている。そして、再生不可能なエネルギーとしては、石炭、石油、原子力シェールガスを取り上げている。
    1. 過去からの再生可能エネルギーといえば、木材(薪)とかになる。
    2. 数千年前の中国も、中原はもともとは豊かな場所であったが、薪等で伐採されてしまい砂漠化してしまった。
    3. 日本では江戸時代末には、木材を伐採しつくしてはげ山ばかりであり、砂漠化してもおかしくなかった。
    4. 英国でも、同様の状況となり、窮余の策で、(再生不可能だが)硫黄分が入っていてくさいが火力の強い石炭を使い始めた。そして、運よく蒸気機関の発明などもあり、森林が砂漠化を免れた。
    5. 再生可能なエネルギーは非常にコストが高く、非現実的である。
    6. 石炭と石油を比べると2014年現在では、5倍近く熱量辺りの価格が異なる。このため、将来的に石油の値段が下がってもおかしくない。
    7. シェールガス革命は、現在進行中であり、米国の輸入赤字の大きな要素であった、石油輸入金額は、ここ5年で半分に減った
    8. 北欧諸国は、再生可能なエネルギーでかなりの部分をまかなえているという人は、日本の必要とするエネルギー密度は、人口密度のこともありはるかに高いことを認識すべきである。
      1. 木材、石炭、シェールガス 文明史が語るエネルギーの未来 (PHP新書)
  2. シェールガス原油が下がっている話があったので、ついでながら調べてみた。
    1. 米国の原油の輸出入を調べた。輸入は減少しており、輸出国へ変貌しつつある。
      1. http://www.marubeni.co.jp/news/2014/info/Diamond140808MM.pdf
      2. U.S. Total Crude Oil and Products Imports
    2. 掘削技術も進展しつつある。従来から資源探索では、HPCは必須であったが、この分野でも必須となっている。
      1. http://oilgas-info.jogmec.go.jp/pdf/5/5008/1311_out_e_shale_technology_trend.pdf
      2. What the Frack: U.S. Energy Prowess With Shale, Big Data Analytics | WIRED
      3. Prescriptive analytics - Wikipedia