中国産業関係

中国産業関係の本

  • 中国製造業のアーキテクチャ分析は、2005年ごろに書かれた本だが示唆があり面白かった。
    1. 中国は、オープンアーキテクチャ、大量生産、単能工に強い。これは、農村から3年期限で出稼ぎに出ることが出来ることが影響しているらしい。このため、出稼ぎに来た人は、3年で帰っていく。一方、日本は、すりあわせ製品、変量生産、多能工に強いらしい。このため、複雑な車等の製造で威力を発揮するらしい。このため、車等の場合多数の技能が必要となり、かなりの人数が必要となって、中国ではコスト高になり、有利性がないらしい。逆にPC等は、複雑度が低いので、コストが下がり強みとなるらしい。
    2. オープンモジュラー型の製品にもいくつか種類があり、本当に1から設計した真性モジュラー型と、場当たり的に成立した擬似モジュラー型がある。インテル等は、技術力やマーケティング力等あるので真性モジュラー型を取っている。しかし、中国は、そこまでは無いので擬似モジュラー型になっている。とはいえ、今後の展開では、真性モジュラー型になる可能性も無くはない。
    3. 中国ホンダ(車)を成功に導いた方は、車は日本では年4000キロ走るが、中国では年2万キロ走る。このため、耐久性は、品質として重要な指標であり、低品質の車はいずれ淘汰される。品質は市場が決めるという意味での”市場品質”というのが大事といっていたらしい。
  • 中国企業データマップは、2012年ごろの企業一覧