アントレプレナーシップ入門

日本の大学のMBA関連の先生が書いた大学生向けのアントレプレナーシップの入門書である。
大学生向けとあって、現在の起業状況(日本の起業率が低い)から起業して株式公開までの道筋を、220ページ程度で簡潔かつ丁寧に説明している。このため、体系的に学ぶための取っ掛かりの本としては秀逸といった感じ。
事例とかさらに学習する為の本の紹介が充実している。
もっとも大変参考になったのは、キャッシュフロー管理のところのJカーブ曲線の話である。イリジウム携帯電話とアップルの話が書いてある。新製品の成功確率は低いため製品開発のキャッシュ管理は難しいと思った。なお、詳細は、日本語の本だと絶版で原書だと以下を見ると良いらしい。
Payback: Reaping the Rewards of Innovation

アントレプレナーシップ入門 -- ベンチャーの創造を学ぶ (有斐閣ストゥディア)

アントレプレナーシップ入門 -- ベンチャーの創造を学ぶ (有斐閣ストゥディア)