内部被爆の真実
東大のアイソトープセンター長の児玉教授による本。どんな主張をされているか気になって読んでみた。
要約すると、以下のように思える。
- 放射線被爆による発病は、複雑な要因が絡むので、数十年たってみないと真実はわからない。しかし、わかったころには、すべての被爆者が発病しており、手遅れになってしまう。
- 放射線の計測は、画像診断技術(例:PET)を使えば迅速に出来る。通常使われるゲルマニウムカウンタでは、結果が出るまで時間がかかりすぎて使えない。
この本の第一章を読んだときには、インターネットで国会答弁をみれば良いと思った。しかし、それ以外の資料が、後の章に出てくるのを知り、読む価値があると思った。そして、20年以上かけて、放射線被爆の影響を証明していく作業は、大変かつ気の長い作業のように思えた。
- 作者: 児玉龍彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/09/08
- メディア: 新書
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