考える技術・書く技術

マッキンゼーなどのコンサルティングファームに入るとイの一番で読まされる本。コンサル業界で、ピラミッドというとこの本を指すらしい。
本書のバーバラミント女史は、女性で始めてマッキンゼーに入ったのだが、そのころは、男尊女卑社会でクライアントからコンサル商談を取ることが出来なかった。そのため、文章作成指導に転進して、マッキンゼーなどで指導をしていた。その成果が実り、マッキンゼーの標準書法として、ピラミッド書法が定着した。
この書法は、ある結論があり、それをさまざまな観点からサポートするという形の文章を論理的に構成することを特徴とする。このため、文章を書く前に、ピラミッド形式で書いていき論理が成り立っているかを徹底的に検討し、完了した時点で文章化する。このため、論理が相当立っている文章が書けるという特徴がある。
翻訳者の山崎氏によると、この本ははじめの2部を徹底的に読むところからはじめると良いらしい。そして、1層でも良いから、必ずピラミッドを組み立ててから文章を組み立てるという練習を半年間続けるだけでも文章はかなり、良くなっていくらしい。このような文章は、大量に文章を読まなくてはいけない役員などに好まれる文章であるらしい。このため、一度ぐらい学習してみる価値のある文章構成法である。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則