住宅業界の動向とカラクリがよーくわかる本

住宅を持つ可能性がある場合、この本を読んでおくと大変役に立つと思う。
日本の住宅事情を分析した後、業界の構造、および技術開発の進展、問題点、将来展望など一通り知っておくと良いことが書いてある。
また、最後に工法と建材別の企業の一覧図があり、業界構造がぱっと見ることが出来ることが出来て、大変参考になる。
そして、各種建材の現状が説明されており、外壁なら窯業系サイディングが取り付けの簡便さを梃子にして大きく普及していることが良くわかる。従来は、漆喰などを塗っており手間がかかったが、これによりコストダウンが可能になっているらしい。
また、建売で一戸建てをたくさんの家(年間1000軒以上)を作っている業者は、パワービルダーと呼ばれていることがわかった。ここ十年の低金利で、ローンの支払いが、家賃より安いことをてこにして、3000万円程度の一戸建てをメインに商売をしているらしい。確かにこの値段だと、マンションと同じくらい安価に見える。