ダビンチ展

偉人の業績を、自ら晩年にまとめた手稿があるというので、見に行った。72ページしかないが、その内容の密度といったら、びっくりするほどであり、これが一人の研究業績かという感じである。この手稿は、レスター手稿といい、レオナルド・ダビンチが、まとめたものである。太陽までの距離の求め方などいろいろと、500年前の成果を記している。
レスター手稿の原本は、マイクロソフトビルゲイツ氏が持っている。そして、劣化が激しいため、一年に一カ国、一回展示するだけらしいので、今回逃すと、あと10年は、お目にかかることは難しいと思われる。また、この原稿は、劣化しているため、明かりが一分程度つくと、しばらく光を当てないという展示をしていた。また、原稿は、ラテン語で書いてある気がした。ただし、年齢にそぐわず、細かい字で書いてあるため、読みにくく、展示のそばにある日本語の概説しか読む気が起きなかった。
展示をみて、わかったが、彼は、絵を極めるために、自然科学を極めようとした気がする。人体解剖や、水の流れを、極めるという立場だった気がする。もうひとつの立場としては、彫刻などを極めるという立場もあるのだけど、源を探るというのは、天才にありがちな極め方の気がする。
しかし、美術家に役に立つと思われる展示は無く、自然科学の人向けという気がした。
なお、ダビンチ展単体では、1500円、同じ階にある六本木ヒルズの展望を込んだチケットは2000円である。なお、展望チケットだけ買って、上で追加チケットを買うと500円で入場できる。この場合、六本木ヒルズだけの展望だけで1500円なので、統合チケットと値段が変わらない。なお、下の割引券を使うと100円安くなる。気持ちぐらいしか安くなる気がしないけど。

ダビンチ展の紹介サイト
http://www.leonardodavinci.jp/
http://www.roppongihills.com/jp/events/davinci.html
MYCOMのニュース
http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2005/09/15/davincinote/
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/09/07/018.html
古川亨氏ブログ(レスター展の紹介。関係ないが、ビルゲイツの回想談などが面白い)
http://www.roppongihills.com/jp/events/davinci.html