波乱の時代 上巻

FRB前議長の回顧録である。上巻は、子供のころから、FRB議長退任までの歴史を語っている。9.11の事件から始まっている。事故があったとき、スイスエアーに議長は乗っていたらしい。意外と、米国以外の航空機にも乗るものだといって妙に感心した。
考え方の発達については、よくわかるのだが、経験などはさらっとかかれており、あまり苦労が伺えない。多分、非常に優秀な人ゆえにあまり努力はした覚えがないのかもしれない。しかし、いろんな大統領の見方など大変参考になった。20年近く、FRB議長をしていたのだから、人を見る目もかなり確かなのであろう。
また、先進国では、経済成長は、よくても3パーセントが限界であるということも参考になった。人がイノベーションだけで経済成長を続けることは如何に難しいかを物語っている。

波乱の時代(上)

波乱の時代(上)