N値の話

さまざまな建物を建てる際に必要な地盤の強さを比較するための指標であるN値について、さまざまな観点から説明した本である。比較的易しく書いてあるので、じっくり読む気があれば、理系の人なら誰でもわかりそうである。この本は、大成建設の基礎工事担当の人がチームを組んで書いている。そして、この本は、2004年に書かれたため、阪神大震災の時問題になった液状化現象の話まで広がっている。
この本は、N値の歴史、値でどのような地盤が固いかなどの目安、東京、大阪、シラス層である鹿児島を例にとって、地盤ごとの値の分布、地震の時の液状化現象とN値の関係、N値の物理学、そして、N値の簡便な測定方法(スウェーデン式サウンディングなど)の説明を行っている。
地盤の強さの測定方法について気になったときに大変参考になる本である。
ただし、地盤強化の方法について書いていないので別の本が必要である。

N値の話

N値の話