お金の話(あるスーパと心理的トリック)

近くに面白い値段表示をするスーパがある。ここは、値段を2つ表示している。面白いことに、3%増しの値段と、5%増しの値段を表示している。昔の消費税と、今の消費税込みの値段と言う意味である。
そして、更に驚くことには、赤色で3%の値段を表示しており、黒色且つ括弧閉じで5%の値段を示している。どうやら、消費税増税に反対しているらしいスーパらしい。
しかし、今日になってふと気がついた。心理学的に考えると、赤色の方が目立つので、赤色しか見ていない。他店と比較するときは、赤色と比較してしまう。
これは、ある意味トリックではないかという気がしてきた。将来に渡って、一段前の消費税を表示しつづければ、チト安く見えつづける。スーパーは一円単位で価格競争をしているのだから、当然有利に働く
このような心理的な作戦は、消費者相手の場合忘れては、ならない気がした。
たとえば、ユニクロは、消費税が外税から内税になったとき、見た目を維持するため価格を変更しなかった。そのため、安く見えると言う心理的側面を重視したと言える。これからも、価格のもつ心理的意味は考えていく必要がある気がする。
財務省がこのような値段付けを見逃していいのか気になる。