プロプラエタリソフトウェアの開発用文書

オープンソースの開発から、プロプラエタリソフトウェアを使ったソフトウェアの開発をしていて思うことは、ブラックボックスのソフトウェアを中に組み込んだソフトウェアの開発は難しいということ。もし、障害にあたっても、自分のソフトからライブラリかの切り分けが、何とかできたとしても、その後の対処が出来ないことが往々にして発生する。
こんなとき、ソフトウェアは、きちんと文書がそろっていることが必須となる。そして、そのようなソフトウェアのドキュメントを見て気がついたのは、文書の質は開発者の数に比例するということ。たとえば、ベンチャーでほとんど誰もそのソフトウェアベースで開発したことがないと思われるケースでは、文書がほとんど役に立たず質問を飛ばしてばかりになる。つぎに、ストレージベンダーのソフトも開発者が少ないようで、文書は意外と不親切である。そして、ちょっと良くなってくるのは、VMwareで、開発者がそれなりにいると予想される。さらに、すばらしいのは、いうまでもなくマイクロソフトである。こんなことを見ていると、大量に開発者を囲い込むのはそれなりに気を配っていることがあらためて感じられた。
当然のことながら、大手クラウドベンダー(アマゾン、マイクロソフト)などは、エバンジェリストをたくさん抱えていて、文書の質は結構高いし、公開している。ソフトウェア技術者を囲い込む気合の違いを感じる。文章の質が上げられないなら、せめてQAの質ぐらいは各ベンダーも上げてほしい。これだけでも、開発者の数は、ずいぶん違う。